成長心理学

心理学的知見を用いて、悩んでいる人を応援するブログ

不登校になる6つの原因と対応方法【登校に至るまでの段階も紹介】

 

f:id:sinrinotie:20191006160517j:plain

 

この記事では、不登校になる原因と、不登校の子供への対応方法を紹介します。

 

ですが、いじめを受けていることによって登校できない人向けの記事ではありません。

ご注意ください。

 

 

不登校になる原因

不登校になる原因は下記の6つです。

 

1 母親から離れられない

2 学校で直面する辛い状況から逃げている

3 自分に対する評価が高すぎる

4 母親からの愛情が足りていないと感じている

5 発達の段階が遅れている

6 学校内の人への恐怖や嫌悪(いじめなどもここに含みます)

 

 

これらを簡単に説明していきます。

 

母親から離れられない

赤ちゃんは、母親が近くにいないと泣きますよね。

あれは、実際に母親を目で見ていないと、母親の存在を認識することができなくて不安になるからです。

 

ですが、ある程度成長してくると、母親が目の前にいなくても、心の中で母親の存在を感じられるようになります。

こうなると、子供は母親から離れて自由に遊びにいけます。

 

今、子供が母親からくっついて、離れられていないのであれば、発達が少し遅れているのかもしれません。※これは発達障害ではありません。幼い子供によく見られることです。

 

学校で直面する辛い状況から逃げている

学校で、生活していくためには必要な能力がいくつかあります。

 

例えば協調性であったり、自分の思いを主張することであったり、こういったことが辛いと感じる子供がたくさんいます。

学校で生活していくためには、このような能力を身に着けて強く生きていく必要があるわけですが、これから逃げだすと家から出られなくなります。

 

家では、こういった能力を使う必要のない安心できる場所だからです。

 

学校で生活していくための能力は、社会で生きていくための能力と同じです。

なので、これは解決しておくべき課題です。

 

自分に対する評価が高すぎる

たまに、自分の価値がすごく高いと感じている子供がいます。

プライドが高すぎるというような感じです。

 

しかし、子供が感じる、価値の高い自分というものは、虚像であることがほとんどです。

子供のころから完璧な人はほとんどいないでしょう。

 

学校というのは、この価値の高い自分という虚像をぶち壊されるところです。

そのことが分かっているから学校にいけないわけです。

 

母親からの愛情が足りないと感じている

子供は母親の愛情に対して敏感です。

また、子供が小さい時は、この母親の愛情が非常に重要です。

 

子供にとって母親から離れるというのは、とても危険なことだと感じています。

なので、母親は、子供にとって安全基地になってあげることが大切です。

 

例えば、子供が泣いて帰ってきたら、なだめてあげたり、辛そうにしていたら励ましてあげたり、こういった経験を繰り返すうちに子供は、どこにいっても母親がいるから大丈夫と感じられるようになり、成長していきます。

 

子供が母親の愛情が足りないと感じやすい状況としては、両親の離婚などが考えられます。

やはり、母親も離婚といった大きな出来事が起こると、子どもに自分の全精力をかけるという余裕がなくなってしまいます。

こういったことから、子供は愛情が足りないと感じやすくなると考えられます。

 

発達の段階が遅れている

年齢、学年によって、大方身に付いている能力があります。

 

例えば物事を自分で決定する能力や自分の気持ちや感情を制御できる能力などです。

 

こういった能力が発達に応じて身に付いていないと、その場に適応しにくくなり、学校に行くことが辛くなってしまいます。

 

学校内の人への恐怖や嫌悪

生徒の中では、いじめなどが考えられます。

 

また、教師から、強い圧力を感じたり、ひどい説教を受けていたりもあるでしょう。

 

学校内の人から、なんらかの負の影響を受けることによって、学校に行くのが恐怖になったりします

 

子供に原因を聞くのは無意味

f:id:sinrinotie:20191006160626j:plain


 

子供は、自分の感情を言葉にして、話すということが難しいです。

なので、「なんで、学校にいけないの?」と聞いても「なんとなく」と答えたり、その場をやり過ごすために、なにかそれらしい理由を作り上げたりします。

 

では、どうやって原因を調べればいいのか説明していきます。

 

子供の行動を観察して原因を知る

 

子供の行動に、不登校になる答えが隠されています。

 

学校に行かない日はいつなのか

学校に行かないことが多い日を分析することで、ある程度原因が推測できます。

そのためには、子供が学校に行かなかった日にちや曜日、遅刻して行ったなら、登校した時刻を記録する必要があります。

 

例えば、記録することによって、「体育のある日に休んでいるな」とか「月曜日の休みが多いな」とか「この先生の授業がある時に休んでいるな」とかいろいろ分かってきます。

 

不登校の原因をつかむのは難しい

 

不登校の原因をつかむことは非常に難しいです。

なんせ、子供自身も把握していないことがほとんどです。

 

ここで悩み続けると、労力がかなり失われてしまい、あなたのこころが危なくなります。

なので一度カウンセリングで事情を聞いてもらうことをおススメします。

 

不登校から登校までの段階と段階別の対応

 

f:id:sinrinotie:20191006160955j:plain

 

不登校から登校に至るまで、子供の心が成長していく段階があります。

この段階によって子供への対応の仕方も変わりますし、登校するというゴールまでの過程が分かるといった点でも知っておくべきです。

 

不登校から登校に至るまでの過程は下記の通りです。

 

1 苦悶機

2 休息期

3 始動期

4 帰心期

5 準備期

6 挑戦期

7 不安定登校期

8 登校期

 

苦悶期

この時期の子供は、親や教師から登校しろという圧力をかけられることを、極度に恐れています。

この圧力から避けるために、昼夜逆転の生活をするようになったりします。

 

なので、かなりの勇気がいるとは思いますが、子供に「ゆっくり休んでいいよ」ということをしっかりと伝えてあげましょう。

そうすることで、子供は安心して次のステップに進むことができます。

 

休息期

無気力になってなにもしなくなります。

指示されて、やっと行動したりするくらいです。

 

始動期

自発的にいろいろな行動をするようになります。

家事を手伝ったり、自分の好きなことを積極的にしたりします。

 

友人との関わりも復活することもあります。

 

帰心期

学校の活動に興味を持ち始める。

この時期にも登校を強要しないようにしましょう。

 

準備期

学校に行くことを具体的に想定し始めます。

学校にいく上で、不安なことを解決するためにさまざまな質問をしてきたり、行動するなどして、不安要素を1つずつ自分で解決しようとします。

 

挑戦期

登校する日を自分で決めるようになる。

この時期は、かなり緊張と疲労が続くため、子供にとって非常に辛い期間です。

行く計画をしても結局いけなかったり、頑張っていく日があったりと挑戦を繰り返します

 

不安定登校期

学校へは、徐々に通い始めるようになりますが、まだ不安がたくさんあります。

不登校になった原因がここで再発したり、解決するために頑張って行動したりします。

 

この時期は、一時、初期の段階に戻ったりもします。

 

安定登校期

学校への不安をほぼ克服でき、毎日学校へ通い始めるようになります。

 

困ったり、辛くなったらカウンセリングへ

 

不登校を登校へ導くためのプロセスは、子供にとって非常に辛いものではありますが、それと同様に、親も辛い戦いになります。

 

母親は、いろいろなところから責任を押し付けられ、自分の居場所がなくなったように感じることもあります。

これを1人で抱えようとしないでください。

 

カウンセリングに通うなどして、自分の気持ちを吐き出せる場所を作ることは、母親にとっても、子供にとっても非常に重要なことです。

 

長い期間辛い思いをしてきたと思います。

1人で悩まず、頼れるだれかに頼ってみてください。